シダレイトスギ

Cupressus funebris Endl.

ヒノキ科イトスギ属[Cupressaceae Cupressus].常緑高木.

中国の揚子江沿岸に分布.枝垂糸杉と書く.

草丈/樹高20mから35m.
葉序[phyllotaxis]は互生[alternate].葉身は長さが0.4cmから1.2cm,幅が0.5から1.5mm.形状は鱗片状,もしくは,針状.
花序[inflorescence]は毬状花序[bulbous].

イトスギ属 Cupressus

植物の進化と分類体系

現在の陸上植物は遺伝子による推定の結果として,コケ植物,小葉植物,シダ植物,種子植物の4つに分類される.

コケ植物は約5億年前に前維束管植物から誕生.その後,ツノゴケ類が登場.さらに,タイ類とセン類が進化.

小葉植物・シダ植物・種子植物はコケ植物へと進化した前維束管植物とは別の系統の前維束管植物から進化したと考えられている.

小葉植物とシダ植物はそれぞれ別の系統から約4億2000万年前に誕生.

種子植物は約3億5000年前に裸子植物が誕生.被子植物は原始的な裸子植物から進化した.

参考文献 References

  1. 長谷部光泰(2021)「植物の進化」,『特別展「植物 地球を支える仲間たち」』,NHK・NHKプロモーション・朝日新聞社.
  2. 長谷部光泰(2020),『陸上植物の形態と進化』,裳華房.

Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.





















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