太陽系と惑星

惑星と準惑星

定義:惑星[planet]

[a] 太陽の周りの軌道にあり,[b] 自身の重力が剛体力に打ち勝つのに十分な質量を持つことから静水圧平衡の状態にあると推定され(球形に近い形で),[c] 軌道上から近隣の他の天体を一掃している天体を惑星という.

定義:準惑星[dwarf planet]

[a] 太陽の周りの軌道にあり,[b] 自身の重力が剛体力に打ち勝つのに十分な質量を持つことから静水圧平衡の状態にあると推定され(球形に近い形で),[c] 軌道上から近隣の他の天体を一掃していない天体で,[d] 衛星ではないもの準惑星という.

太陽系の惑星の特徴

定義:地球型惑星[terrestrial planet]

主に岩石や金属などの難揮発性物質から構成され,半径・質量は小さいものの,平均密度が水の4倍以上ある惑星のことを地球型惑星という.

地球型惑星には,太陽系のうち水星・金星・地球・火星が該当する.

定義:木星型惑星[Jovian planets]

水素やヘリウムを主体とし,ガス成分が多く,密度も比較的低く,固体表面を持たない惑星のことを木星型惑星という.

太陽系においては木星と土星が木星型惑星に分類される.

定義:天王星型惑星[Uranian planet]

メタン,アンモニアを含む氷や液体の水等が多く,固体表面を持たないもののガス成分が比較的少ない惑星のことを天王星型惑星という.

天王星型惑星巨大氷惑星[Ice Giant]ともいい,太陽系において天王星と海王星を指す.

水星金星地球火星木星土星天王星海王星
内惑星外惑星
地球型惑星木星型惑星
小型・密度大・岩石大型・密度小・ガス


※冥王星は2006年までは太陽系第9惑星とされていた.しかし,現在は準惑星[dwarf planet]として区分されている.

惑星の大気組成[体積比]

金星二酸化炭素96.4%窒素3.4%その他0.2%
地球窒素78.1%酸素20.9%アルゴン0.93%二酸化炭素0.03%
火星二酸化炭素95.3%窒素2.7%その他2.0%
木星水素82.0%ヘリウム18.0%
土星水素94.0%ヘリウム6%

大気の進化

1次大気(原始大気)水素,ヘリウム太陽風により吹き飛ばされた
2次大気水蒸気,二酸化炭素,窒素固体地球からの脱ガスによって組成

Mathematics is the language with which God has written the universe.





















乾燥温位 - 太陽系と惑星 - 暖かい雨と冷たい雨 - 大気の安定・不安定 - 温位