History of Finance
- 1900
- ルイ・バシェリエ[Louis Jean-Baptiste Alphonse Bachelier]が「株価はランダム・ウォークする」「一定時間後に特定の価格になる確率は正規分布となる」という仮説を提示する.
- 1959
- モーリー・オズボーン[M.F.M.Osborne]が「株式市場のブラウン運動 Browanian Motion in the Stock Market」という論文を発表.株価そのものが正規分布に従うのではなく、株価の変動量を最初の株価で割った収益率が正規分布に従うと指摘.
株価の対数収益率とブラウン運動の類似性の指摘は後にデリバティブの価格決定に関するブラック=ショールズ方程式に理論的根拠を与えることになる.
- 1963
- ブノワ・マンデルブロ[Benoît B. Mandelbrot ]が収益率は極端に大きな動きが正規分布よりも発生していてコーシー分布に従うことを発見.さらに、一般的には正規分布とコーシー分布の中間であるレヴィ安定分布に従うことを指摘.
- 1965
- ポール・アンソニー・サミュエルソン[Paul Anthony Samuelson]が市場価格の変動はマルチンゲールであることを指摘.
- 1970
- ユージン・ファーマ[Eugene F.Fama]が利用可能な情報は即座に株価に反映されるという「効率的市場仮説」を提示.
- 1998
- ディディエ・ソネット[Didier Sornette]が株価の大変動期には相変化の臨界状態における変化の時間間隔が対数的に小さくなるという「対数周期」に従うことを発見.
posted by N.Tateno.Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.