部分集合
$A$,$B$を任意の集合とするとき,集合$A$が集合$B$の中に"含まれる(contained)"ならば,集合$A$は集合$B$の部分集合(subset)といいます.\[A \subseteq B\]
べき集合(power set):
集合 $A$ に対して,$A$ の部分集合全体を考えます.これは,\[\mathscr{P}(A)=\{S: S \subseteq A\}\]と表され,$A$ のべき集合(power set)といいます.
フィルター(filter):
「大きな部分集合の集まり」をフィルター(filter)といいます.
集合 $X$ の部分集合族 $\mathscr{F}$ のどの有限個の要素も空でない共通部分を持つとき,
- $\emptyset \notin \mathscr{M}$
- $A \in \mathscr{M} ,and, A \subseteq B \Rightarrow B \in \mathscr{M}$
- $A,B \in \mathscr{M} \Rightarrow A \cap B \in \mathscr{M}$
という性質を持つ集合族 $\mathscr{M} \supseteq \mathscr{F}$ が取れます.
この集合族 $\mathscr{M}$ をフィルター(filter)といいます.
また,きめのもの凄く細かいフィルターをウルトラフィルター(ultrafilter)といいます.
そして,このウルトラフィルターは確率測度と解釈出来るとも考えられています(Tom Leinster,"Where Do Ultrafilters Come From?").
Mathematics is the language with which God has written the universe.