剰余の定理(Remainder theorem)

$x$ についての整式を $P(x),Q(x)$ と表すことにします.

ここで,整式 $P(x)$ に $x=\alpha$ を代入したときの整式の値を $P(\alpha)$ とします.

さらに,整式 $P(x)$ を $x-\alpha$ で割ったときの商を $Q(x)$ ,余りを $R$ とします.

すると,\[P(x) = (x-\alpha) \times Q(x) + R\]という関係が成り立ちます.

この式の両辺に,$x=\alpha$ を代入すると,\[P(\alpha)=(x-\alpha) \times Q(\alpha)+R\]となるので,\[P(\alpha)=(\alpha-\alpha) \times Q(\alpha) + R\]から,\[P(\alpha)=0 \times Q(\alpha)+R=R\]となります.

このように,$P(x)$ を1次式 $x-\alpha$ で割ったときの余りは $P(\alpha)$ となるという性質は剰余の定理といいます.

Mathematics is the language with which God has written the universe.





















二項分布とポアソン分布の関係 商と余り 合同 剰余類(residue class) RSA系暗号ユニット