確率[probability]
コルモゴロフの公理[Kolmogorov axiom]
第2公理:確率事象 $A$ は\[0 \le P(A) \le 1\]を満たす実数 $P\{A\}$ が対応している.
第3公理:$A,B,C,\cdots$ が互いに排反な可算個の確率事象であるならば,可算個の排反事象に関する和の法則が成り立つ.\[P\{A \cup B \cup C \cup \cdots\}=P\{A\}+P\{B\}+P\{C\}+ \cdots\]
ボレル [E.Borel;1871-1956]とルベーグ[H. Lebesgue;1875-1941]によって新しい測度と積分の理論がつくりだされ,その測度と積分の理論によって,一般的で厳密な確率論である測度論的確率論が誕生しました.
さらに,ボレルは確率分布の極限を考え大数の法則を一般化しました.その際,確率の持つべき性質として可算加法性を挙げました.
これを受けて,確率空間とは,全確率が1であるような可算加法的測度を持つ測度空間であるとしたのがコルモゴロフです.
コルモゴロフの第1公理は$\sigma$ 集合族と密接に関係しています.
確率はコルモゴロフの公理に従うものとされます.なお,$\sigma$ 集合族を用いた確率の定義ならびに確率空間にかんしては確率と確率空間の項を参照のこと.
Mathematics is the language with which God has written the universe.