元素記号 | Be |
分類 | 卑金属[base metal] |
原子番号 | 4 |
原子量 | 9.012182 |
族/周期/ブロック | 2/2/s |
電子配置[希ガス型電子配置を利用した記述]/電子殻 | /2,2 |
融点[K]/沸点[K] | 1560K,1287{\rm {}^{\circ}C}/1847.7K,293{\rm {}^{\circ}C} |
ベリリウムはアクアマリン[Aquamarine]やエメラルド[emerald;翠玉]などと呼ばれる緑柱石[beryl;ベリル{\rm {Be}_{3}{Al}_{2}{Si}_{6}{O}_{18}}]などの鉱物から産出されます.ちなみに,淡青色のものがアクアマリン[Aquamarine]や深緑色のものがエメラルド[emerald;翠玉].
結晶学の父・鉱物学者ルネ=ジュスト・アユイ[René Just Haüy;1743年2月28日-1822年6月3日]から,緑柱石とエメラルドから検出した成分の分析依頼を受けた化学者ルイ=ニコラ・ヴォークラン[Louis-Nicolas Vauquelin;1763年5月16日-1829年11月14日]がベリリウム酸化物の分離に1797年に成功します.この物質は甘かったのでギリシア語で甘いを意味する glykys に因んで glucina と命名しました.但し,ルイ=ニコラ・ヴォークランが分離したものはベリリウム酸化物であってベリリウムそのものではありませんでした.
金属カリウムと塩化ベリリウムを反応させることでベリリウムの単離に成功したのは,フリードリヒ・ヴェーラー[Friedrich Wöhler;1800年7月31日-1882年9月23日]とアントワーヌ・ビュシー[Antoine Alexandre Brutus Bussy;1794年5月29日-1882年2月1日]で,それぞれ独立に1828年のことでした.
Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.