リレー式計算機Z3

【英】Relay Computer Z/Zuse Z3,【独】Relaisrechner Z/Zuse Z3

Z3は,1941年にドイツのコンラート・ツーゼ[Konrad Zuse, 1910-06-22/1995-12-18]によって開発された,世界初のプログラム制御が可能なコンピュータ.

Z3は,パンチテープ[穿孔テープ]を使い命令は固定長で単純で,機械語に近い形式によりプログラミングを行った.命令は2進数で表現され,逐次実行型のプログラム制御であった.すなわち,分岐命令はなく,ループ条件分岐を行う機能は無かった.但し,浮動小数点演算を標準搭載していた点は先進的であったといえる.

項目内容
計算方式2進数・浮動小数点演算
プログラム方式パンチテープによる命令制御算
主要技術電磁リレー[Rela]
論理素子約2,600個の電磁リレー
メモリ64ワード[各ワード22ビット]
演算精度22ビット浮動小数点
クロック速度約5Hz点
主な演算加算,減算,乗算,除算,平方根
用途航空機の設計,工学計算

Z3は,1998年にベルリン自由大学[Freie Universität Berlin]の計算機科学者であるラウル・ロハス・ゴンザレス[Raúl Rojas González,1955-06-25/]によって,適切な補助メモリ[無限のパンチテープ等]を加えればチューリング完全な計算機になり得ることが証明された.

Mathematics is the language with which God has written the universe.





















ファイルシステム ネットワークアプライアンス 単純通信 IEEE規格によるイーサネットの分類 OSI基本参照モデルと通信機器 ブール関数