【英】Relay Computer Z/Zuse Z3,【独】Relaisrechner Z/Zuse Z3
Z3は,パンチテープ[穿孔テープ]を使い命令は固定長で単純で,機械語に近い形式によりプログラミングを行った.命令は2進数で表現され,逐次実行型のプログラム制御であった.すなわち,分岐命令はなく,ループや条件分岐を行う機能は無かった.但し,浮動小数点演算を標準搭載していた点は先進的であったといえる.
項目 | 内容 |
計算方式 | 2進数・浮動小数点演算 |
プログラム方式 | パンチテープによる命令制御算 |
主要技術 | 電磁リレー[Rela] |
論理素子 | 約2,600個の電磁リレー |
メモリ | 64ワード[各ワード22ビット] |
演算精度 | 22ビット浮動小数点 |
クロック速度 | 約5Hz点 |
主な演算 | 加算,減算,乗算,除算,平方根 |
用途 | 航空機の設計,工学計算 |
Z3は,1998年にベルリン自由大学[Freie Universität Berlin]の計算機科学者であるラウル・ロハス・ゴンザレス[Raúl Rojas González,1955-06-25/]によって,適切な補助メモリ[無限のパンチテープ等]を加えればチューリング完全な計算機になり得ることが証明された.
Mathematics is the language with which God has written the universe.