ブリッジ

summary:

ブリッジ[Bridge]とは,コンピュータネットワークにおいてデータリンク層[OSI参照モデルの第2層,L2]で動作するネットワーク機器である.主に,異なるネットワークセグメントを接続し,MACアドレスに基づいてトラフィックを転送する機能を担っている.

ブリッジの概念は,1980年代にLAN[ローカルエリアネットワーク]が発展する中で登場.初期のLANでは,すべてのコンピュータが同じネットワークに接続されていた.これにより,データがネットワーク全体にブロードキャストされるため,ネットワークのコリジョン[混雑]が発生しやすいという問題が生じた.そこで,特定のネットワークセグメント間の通信のみを制御できるデバイスとしてブリッジが考案された.その中心となったのは,Xerox[ゼロックス]のPARC[Palo Alto Research Center]であり,1970年代後半から1980年代初頭にかけて,Ethernetベースのネットワーク技術を開発する一環としてネットワークブリッジの概念を実験的に導入.

Xerox自身はブリッジの商用展開を行わなかった.1980年代に最初のブリッジの一つを開発した企業としてはDEC[Digital Equipment Corporation]があげられる.また,3Com[スリーコム]も早期に商品化を行い市場を牽引.アンガーマン・バス[Ungermann-Bass]もLAN間接続技術としてブリッジを活用し,企業向けネットワークソリューションを提供したパイオニア企業の一つとして知られた.

なお,IBMは1980年代にトークンリング・ネットワーク[Token Ring Network]の開発を進め,その中でイーサネット[Ethernet]とは異なるアプローチでブリッジを実装しソースルートブリッジング[SRB:Source Route Bridging]としてトークンリング環境でのネットワーク接続に利用した.

Mathematics is the language with which God has written the universe.





















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