GCR

summary:

GCR[Google Container Registr]とは,Google Cloud が提供していたコンテナイメージ管理・配布サービスである.

GCRは,Docker Hubのようにコンテナイメージを保存・管理し,Google Cloudのインフラと統合することにより,効率的にコンテナをデプロイできる環境を提供していた.

2015年,GoogleGoogle Container Registry[GCR]をリリース.これにより,ユーザーは gcr.io を通じてDockerコンテナイメージを保存し,Google Kubernetes Engine[GKE]やCompute Engineに簡単にデプロイできるようになった.また,Google Cloud Storage[GCS]をバックエンドに使用していることにより,高速なイメージ配信を実現していた.

2023年5月15日,Google Cloud は GCR の非推奨[Deprecation]を発表.GCRの後継サービスとしてArtifact Registryを提供するとした.GCRでは,Google Cloud Storage[GCS]をバックエンドとして使用していたため,アクセス制御がGCSの仕組みに依存していた.その結果,IAM[アクセス制御]の設定が複雑となり誤った権限設定の原因となっていた.加えて,GCRでは,コンテナイメージのリポジトリ管理が限定的であり,プロジェクトごとに個別のGCRインスタンスを作成する必要があった.以上のために,大規模な組織やマルチチーム環境において,リポジトリの分離やアクセス制御が難しくなっていたのである.

これらの問題を解決するため,GoogleはArtifact Registryを開発し,GCRを非推奨[Deprecation]とし2025年までに廃止することとしたのである.

なお,Artifact Registryは,Google Container Registry[GCR]の後継サービスではあるが,コンテナイメージに留まらず,PythonJavaなどのパッケージも管理できるパッケージリポジトリとして機能する.

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