libibverbs

summary:

libibverbsとは,ユーザー・スペース・プロセスが,RDMA対応デバイスを操作するための基本的な命令セットであるRDMA verb を使用できるようにする低レベルのライブラリである.LinuxRDMAスタックの一部として提供される.

libibverbsは,低レベルのRDMA操作を実装するためのAPIを提供し,アプリケーションがメモリ登録[Memory Registration],キュー・ペア[Queue Pair, QP]の管理,ワークキュー[Work Queue, WQ]の操作などのRDMA関連の機能をアプリケーションが効率的に利用できるようにする.これにより,通常のTCP/IP通信と比較して,低遅延かつ高スループットなデータ転送が可能となる.

libibverbs は,2004年頃に, InfiniBand および RDMA 技術の標準化と普及を推進するOpenFabrics Alliance[OFA]によって開発が開始.

当初,libibverbsInfiniBand 向けの RDMA をサポートするために開発された.しかし,その後, RoCEiWARP などのプロトコルにも対応し,広くRDMA技術全般に利用されるようになっていった.

その後,libibverbslibrdmacmなどのRDMA関連ライブラリは2016年にrdma-coreパッケージ統合された.

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