MeCab

summary:

MeCab[メカブ]とは,日本語の形態素解析器[morphological analyzer]である.テキスト中の単語[形態素]を識別して分割し,品詞や読み,原形などの情報を付与するツールである.これにより,日本語の文章を構成する各要素を解析し,テキスト分類や機械翻訳,文書検索などの自然言語処理[NLP]タスクや機械学習に効率的に利用できるようにするものである.

MeCabは,2007年に日本の研究者である工藤拓[Taku Kudo]によって開発されたものである.MeCabの特徴としては,他の形態素解析ツールと比較して非常に高速であり,大量のデータを処理する際にも有効であるという性能面での優位性が挙げられる.

また,辞書をカスタマイズできるため,特定の用途に適した解析が可能であるという柔軟性も備えている.

さらに,MeCabはGNU General Public License[GPL]に基づくオープンソースソフトウェアとして提供され,コミュニティによる改善が進められているという点も重要である.

MeCabは,特に日本語処理を行う上で広く使われており,NLPの研究や実務での利用が進んでいる.検索エンジン,文書分類,感情分析など,さまざまなアプリケーションにおいてその精度と効率が高く評価されているのである.また,MeCabはIPA辞書やNEologd辞書[新しい語彙を含む辞書]など,豊富な辞書をサポートしており,ユーザーが独自の辞書を作成することも可能である.

参考

macOSでMeCab本体をインストールするにはターミナル[bash]を開き以下のようにする.

brew install mecab mecab-ipadic

次に,Jupyter Notebookの最初のセルでPythonバインディングをインストールすることでMeCabが使えるようになる.

!pip install mecab-python3

ここで,カーネルを再起動.これにより,Pythonで使えるようになる.

import MeCab

# MeCabのトークナイザーを初期化
mecab = MeCab.Tagger("-Owakati") # 分かち書きモード

# 分析したい日本語テキスト
text = "こんにちは、世界。これは、テストです。"

# 分かち書き(単語間にスペースを入れた形式)
wakati = mecab.parse(text).strip()
print("分かち書き結果:", wakati)

# 単語のリストとして取得
words = wakati.split()
print("単語リスト:", words)

# 詳細な形態素情報
print("\n詳細情報:")
mecab_detailed = MeCab.Tagger("")
result = mecab_detailed.parse(text)
print(result)

分かち書き結果: こんにちは 、 世界 。 これ は 、 テスト です 。
単語リスト: ['こんにちは', '、', '世界', '。', 'これ', 'は', '、', 'テスト', 'です', '。']

詳細情報:
こんにちは 感動詞,*,*,*,*,*,こんにちは,コンニチハ,コンニチワ
、 記号,読点,*,*,*,*,、,、,、
世界 名詞,一般,*,*,*,*,世界,セカイ,セカイ
。 記号,句点,*,*,*,*,。,。,。
これ 名詞,代名詞,一般,*,*,*,これ,コレ,コレ
は 助詞,係助詞,*,*,*,*,は,ハ,ワ
、 記号,読点,*,*,*,*,、,、,、
テスト 名詞,サ変接続,*,*,*,*,テスト,テスト,テスト
です 助動詞,*,*,*,特殊・デス,基本形,です,デス,デス
。 記号,句点,*,*,*,*,。,。,。
EOS

Mathematics is the language with which God has written the universe.





















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