電圧を ,電流を I\bigl[A\bigr],抵抗を R\bigl[\Omega\bigr] とすると,V = I \times Rという関係が成り立つことが知られています.これをオームの法則(Ohm's law)といいます.
上の電気回路でコイルの抵抗を 1,000\Omega とします.また,このコイルは 0.009A で電磁石になると仮定しましょう.また,\alpha=10 つまり 10V であるとします.こう仮定すると,点 A に 10V の電圧をかけると(これを論理 1 としましょう),コイルには,10\bigl[V\bigr]/1,000\bigl[\Omega\bigr]=0.01\bigl[A\bigr]の電流が流れます.0.010\bigl[A\bigr] > 0.009\bigl[A\bigr]なので,コイルは電磁石となって点 C を引き寄せます.
こうして点 C には 10\bigl[V\bigr] の電圧はかからなくなってしまいます(これを論理 0 としましょう).
つまり,論理 1 を入力すると 論理 0 が出力されることになります.このように論理演算を行う回路を論理ゲート(logic gate;基本論理演算素子)といい, 上の図の例はNOTゲートといいます.また,上図の例はNOTゲートという論理ゲートをリレーによって実現したものということになります.
特に以下の3種類の演算素子を基本演算素子といいます.
論理演算素子:入力ノードに2進値が与えられたときに,それに対する2進値を出力ノードに出力する装置を論理演算素子といいます.
Mathematics is the language with which God has written the universe.