無限長ソレノイドの合成磁界

無限長の円筒形の物体にコイルを巻いた無限長ソレノイド*の外部の磁界を考える.

下図で導線2が点Pにおいて作る磁界は,ビオ・サバールの法則*により,点P方向への単位ベクトルとは直角をなす $H_{2}$ となる.ここで, $H_{2}$ を水平成分と垂直成分に分解すると,それぞれ,$H_{2}^{x},H_{2}^{y}$ となる.同様にして,導線1が作る磁界は $H_{1}$ となり,その水平成分と垂直成分は,それぞれ,$H_{1}^{x},H_{1}^{y}$ となる.

ここで,それぞれの垂直成分である $H_{1}^{y},H_{2}^{y}$ は向きが逆であり相殺し合う.一方,それぞれの水平成分は同じ方向を向いており,この $H_{1}^{x},H_{2}^{x}$ の和が合成磁界となる.


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