電気代がネック

ビットコイン採掘用のASICが登場したり,ビットマイナー専業社が出てきたりはしていましたが,電気代がネックの一つになっているのですね.

一種の電力ペッグ制通貨とも言えそうです.

「採掘事業にしては地味で,今年1年での収益はせいぜい1万2500ドル(約128万円)というところのもようだ.サイバーキャッシュ採掘はあまりにも大量のエネルギーを消費するため電気代がかさみ,多くの場合不採算事業であることがうかがわれる.」
ビットコイン採掘者,悩みの種は電気代−自家発電が頼みの綱 - Bloomberg


2015年2月5日
カレンシーボード型ペッグ制の場合は通貨発行量が特定の外貨保有量に紐付けられるので,メカニズム的には金本位制,銀本位制と同じ.

ビットコインは金本位制ならぬ電力本位制?

計算能力の問題もありますから金銀複本位制かバスケット型ペッグ制の一種と捉えるべきでしょうか.

「ペッグ制には2種類あります.ひとつは「カレンシーボード制」で,為替レートを固定するだけでなく,通貨の発行量を外貨の保有量に連動させる制度です.」
ドル・ペッグ制 〜 インフォバンク マネー百科


ヨーロッパ中央銀行のレポートではハイエクの貨幣発行自由化論に依拠してビットコインと金本位制の類似性を指摘しています.
リップルコインはビットコインとは仕組みが違いますが,バスケット型とも言えそうです.

「ビットコインが,発行主体も無く誰からも払い戻しの約束をされていない手形と仮定するなら,リップルは銀行振出小切手 (いわゆる銀行預手) のようなもので安全である (払い戻しの約束がなされている) という事です.リップルを運営するリップルラボス社が管理,運営するゲートウェイ (ネット上の仮想の銀行窓口と思って下さい) を通じてお金を預けることで電子手形 (リップルはこれを IOU と呼びます) が振出されます.送金したい人は,この電子手形をリップルのプラットフォームを使って,支払いしたい相手に送るだけです.相手先に送る時の認証システムとして高度に暗号化されたプロトコルを使うところがビットコインとの相違点です.」

リップルはXRPを別にすれば銀行システムのようなもので取引プロトコル.その意味では暗号通貨であるビットコインと比較するのは適切ではないのでしょうが.


Mathematics is the language with which God has written the universe.





















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