モバイルCN(コア・ネットワーク)とは,3GPPによって規定された,モバイルネットワークの中核となるネットワークである.モバイルCNは,携帯端末とインターネットなどの外部ネットワークを接続するために必要な機能を提供する.
モバイルCNには,多数のノードが含まれており,これらのノードはそれぞれ役割を持つ.
例えば,SGSN(Serving GPRS Support Node)は,パケット通信の制御を行い,GGSN(Gateway GPRS Support Node)は,パケット通信の外部ネットワークへの接続を担当する.
また,MSC(Mobile Switching Center)は,音声通話の制御を行い,HLR(Home Location Register)は,端末の位置情報やサブスクライバ情報を管理する.
3GPPによるモバイルCNの検討は,初めてUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)が策定された1998年に始まった.その後,GSM(Global System for Mobile Communications)やLTE(Long-Term Evolution)など,様々なモバイル通信規格に対応するため,モバイルCNの仕様は拡張されてきた.
現在では,5GにおいてもモバイルCNの役割は重要であり,新たに5Gコアと呼ばれるネットワークが導入されている.5Gコアでは,ネットワークスライスや,エッジコンピューティングなど,新しい技術が導入されている.
モバイルCNは,モバイルネットワークの中核であり,多数のノードが役割を担っている.3GPPによるモバイルCNの検討は,UMTSやLTEなど,様々なモバイル通信規格に対応するために進められてきた.5Gにおいても,新たに5Gコアと呼ばれるネットワークが導入されている.