情報指向ネットワーク

情報指向ネットワーク[Information-centric networking,ICN]

Webコンテンツの取得に際し,サーバIPアドレスではなくコンテンツ名を指定することによって,ユーザーのより近くのルーターからもコンテンツの取得を可能とするネットワークのアーキテクチャのこと.

データ指向[DataOriented]ネットワーキング,名前付きデータ[Named Data]ネットワーキング,コンテンツ指向[Content-Centric]ネットワーキングともいわれる.

2005年頃に,インターネット技術をゼロから作り直す[clean slate設計]ことを目指すFuture Internet Design[FIND]として米科学財団[NSF]の支援のもとで研究が開始.2007年にはPARCのCCN[ContentCentric Networking]が支援を受けて研究開始.

同じく,2007年にはヨーロッパでFP7[7th Framework Programme],日本で新世代ネットワーク[NWNG:New Generation Networks]が,2006年には韓国でFIF[Future Internet Forum]が研究を開始.FP7は2008年からPSIRP[PURSUIT],NetInf,COMET,CONVERGENCEなどのICNのプロジェクトを支援.

2010年,米科学財団[NSF]がFINDの後継としてFIA[Future Internet Architecture]プロジェクトを開始.ICNの考え方を取り入れたカリフォルニア大学ロサンジェルス校[UCLA]によるNDN[Named Data Networking]やMobilityFirst[無線移動端末指向アーキテクチャ]の研究が始まる.


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