移動通信の進化

第1世代[1G]800〜900MHz帯,1.7〜1.9GHz帯
第2世代[2G]800〜900MHz帯,1.7〜1.9GHz帯
第3世代[3G]2GMHz帯
第4世代[4G]700M~900MHz帯,1.5G~3.5GHz帯
第5世代[5G]700M~4GHz帯,28〜70GHz帯

第1世代[1G]:アナログ方式の時代

音声信号などをアナログのままで電波に乗せて送信していた時代.

第2世代[2G]:デジタル方式の時代

音声信号等の信号をデジタル信号に変換して電波に乗せるデジタル方式が導入された時代.ヨーロッパのGSM[Global System for Mobile Communications],北米のTDMA,日本のPDCのいずれも時分割多元接続[TDMA:Time Division Multiple Access]という方式を採用した.

第3世代[3G]:モバイル・インターネットの始まり

固定通信網におけるISDN[Integrated Services Digital Network]化の進展により,無線通信網においてもデータ通信に重点をおいたシステムが求められるようになった.こうして開発されたものがIMT-2000[International Mobile Telecommunications-2000].

IMT-2000の主要方式としてはWCDMA[W-CDMA;Wideband CDMA]とCDMA2000がある.

WCDMAは3GPP[第3世代パートナーシップ・プロジェクト;3rd Generation Partnership Project]において日本とヨーロッパによる提案に基づいて策定されたもの.

携帯端末の普及により高速通信のニーズに応えるために,電波品質の状況に応じて伝送速度を変えるベストエフォート型が導入され,CDMA2000は1xEV-DO[Evolution Data Optimized]に,WCDMAはHSPA[High Speed Packet Access]へと発展.これらは3.5G[第3.5世代]と呼ばれた.

第4世代[4G]:IMT-Advanced

ITUにおいてIMT-Advancedと名付けられた第3世代移動通信システム[3G]の発展型. IMT-Advanced の基準を満たすものは3GPPのLTE-AdvancedとIEEEのWiMAX2であるものの,3Gと4Gの中間解と言われるLTE[Long-Term Evolution]WiMAX,HSPA+も4Gと呼称することがITUによって許容されている.

3G以降ではターボ符号という新しい誤り訂正符号が導入され高速伝送の品質向上に寄与した.


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