米インテル社が世界最初のDRAM(Dynamic Random Access Memory)の「1103」を発売. 「1970年の十月に出荷された1103チップは,コンピュータ産業の歴史を大きく転換させることになった.(中略)従来の磁気コアメモリより低価格となったことは,70年以降のコンピュータ産業にとって,半導体メモリが選択に値する技術として視野に入ったことを意味する.」 ティム・ジャクソン「インサイドインテル」(翔泳社,1997)
ベル研究所が,DECミニコンピュータ上で動作するUNIXの基本ソフト(operating system OS)を完成.
E.F.Coddが『A relational model of data for large shared data banks』を発表.リレーショナル型データベースの概念が提示される.集合論を用いたデータ管理を提唱.※ちなみに,Coddは1969年にIBMの社内報である『IBM Research Report』に「Derivability, Redundancy, and Consistency of Relations Stored in Large Data Banks」という論文を発表している.
1971年
Intel社が紫外線消去型EPROMを製品化.
スイスF.Hoffmann-La Roche社がTN液晶モードの論文を発表.
BBN社のレイ・トムリンソン(Raymond Samuel Tomlinson)がARPANET上の電子メールシステムを開発し,メールアドレスでローカル部とドメイン部を区切る記号「@」を初めて使用する.
1972年
BBN社のロバート・カーン(Robert Kahn)によってICCC(International Conference on Computers and Communications)におけるARPANETの公開実験が成功.
IBM社のRobert H. DennardがMOSスケーリング則を発表.
IBMが商用として初めての仮装記憶を実現したSystem/370をリリース.
フロッピーディスクが開発される.
H.ドレイファス『コンピュータには何ができないか』
マルセイユ大学のAlain Colmerauerによって非手続型コンピューター言語「PROgramming in LOGic」ことPrologが開発される.
1973年
Xerox社のPARCでRobert Metcalfe氏がEthernetのアイデアをまとめる.
IBMでSystem Rプロジェクト開始.
カリフォルニア大学バークレイ校(UCB)の Michael Stonebrakerらによって,独自のRDBMSプロジェクトであるINGRES(INteractive Graphics REtrieval System)開発がNSFからの資金提供を受け開始.
1974年
ロバート・カーンとビント・サーフがTCP(Transmission Control Protocol)の概要を発表.
ゼロックス社がイーサネットの公開実験に成功.
インテルが8ビットマイクロプロセッサ 8080 を発表する.
1975年
ビル・ゲイツが8080用の BASIC 言語を開発する.
1976年
米商務省標準局がDESを暗号標準規格に選定.
富士通がIBM互換LSIコンピュータ M-190 を出荷する.
クレイ・リサーチがスーパーコンピューター CRAY-1 を出荷する.
1977年
Amdahlを解雇されたLarry EllisonがSoftware Development Laboratoriesを設立.System Rの仕様に基づいてDECのVAX上でC言語を用いてRDBMSの開発に着手.