2004年にリリースされた3Gモバイル通信の規格である.この規格では,3Gの高速なデータ通信規格であるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)が導入された.HSDPAは,最大で下り最大14Mbpsの高速なデータ通信を実現することができる.
また,Release 6では,HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)と呼ばれる,上り方向のデータ通信を高速化する規格も導入された.HSUPAは,最大で上り最大5.8Mbpsの高速なデータ通信を実現することができる.
さらに,Release 6では,IP Multimedia Subsystem(IMS)と呼ばれる,IPベースの音声通話サービスに関する規格が改良された.これにより,3Gモバイル通信においても,高品質な音声通話が可能になった.
Release 6は,3Gモバイル通信の高速化や,新しいサービスの実現を可能にする重要な規格である.特に,HSDPAやHSUPAの導入により,3Gモバイル通信のデータ通信速度が大幅に向上し,モバイルインターネットやストリーミング動画などの利用が一般的になっていった.