2007年にリリースされた3Gモバイル通信の規格である.この規格では,3Gの高速なデータ通信規格であるHSPA(High Speed Packet Access)が改良され,HSPA+と呼ばれる拡張版が導入された.HSPA+は,最大で下り最大28Mbps,上り最大11Mbpsの高速なデータ通信を実現することができる.
また,Release 7では,LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる,高速なデータ通信規格の初期の仕様が定義された.LTEは,最大で下り最大100Mbps,上り最大50Mbpsの高速なデータ通信を実現することができる.
そのほかにも,Release 7では,IMS(IP Multimedia Subsystem)と呼ばれる,IPベースの音声通話サービスに関する規格が定義された.これにより,3Gモバイル通信においても,高品質な音声通話が可能になった.
Release 7は,3Gモバイル通信の高速化や,新しいサービスの実現を可能にする重要な規格である.