SAI[Switch Abstraction Interface] は，ネットワークスイッチの抽象化インターフェースであり，オープンソースコミュニティによって開発されたものである．ベンダ非依存でパケット転送を行い，主にスイッチASICを制御するC言語のAPI仕様である．2015年7月に，Open Compute Projectにおいて標準APIとして承認された．SAIを使用することで，異なるベンダーのスイッチにアクセスするために必要な複雑なドライバやAPIの差異を隠蔽し，より簡単にプログラムを書くことができるようになる．SAIは，P4言語などのプログラム可能なネットワーキング技術と組み合わせることで，より高度なネットワークプログラミングが可能になる．SAIは，Microsoftによって開発されたSONiCなどのネットワークOSに採用されており，オープンネットワーキングの普及に貢献している．
